KIND DOUBLE SHEET CHAIR-017

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「結び目に、カルチャーを宿す椅子。」

ウッドにこじあけた無骨な穴、手作業で通された牛革ステッチ。
座面と背もたれに固定されたダブルクッションは、単なる機能を超え、まるで一点モノのヴィンテージギアのよう。

編み込まれた革紐は、使い込まれたジャケットの袖口のように、椅子の側面でゆらりと揺れる。
その佇まいは、まるで異国の蚤の市で偶然出会った名もなき名作家具のような、記憶を揺さぶる存在感。

粗く削り出された鉄の質感は、ストリートカルチャーや工場跡のアトリエに通じるワイルドな表情。無骨でありながら、どこか詩的。
荒さと繊細さが共存する“未完成の完成品”が、空間に深みをもたらします。

クッションには、しっとりと優しい手触りのコーデュロイ生地。
その中身には、贅沢に高密度の国産ウレタンを敷き詰め、長時間でも快適に身体を受け止めてくれます。まさに、“使うほどに育つカルチャーの椅子”。

鉄の骨組みも、縫製も、すべてが職人の手仕事。
量産では表現できない、不均質の美をそのまま形にした一脚です。

音楽、アート、ファッション。
ただ空間に置かれるだけで、静かにカルチャーを語り出す。
こだわりたい空間にこそ、置いてほしい。
INDUSTRIALBRANCHのクラフトスピリットが息づく、まさに“思想の椅子”。