DUKE-SH-061

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静かに滲む、“時間”と“渋み”。

初めて目にしたのに、どこか懐かしい。
まるで何十年も前から、空間に寄り添っていたような佇まい。
“年季”そのものを美学に昇華したウッドカップボードです。

深く落ち着いた木の色合いに、
黒皮鉄の素地をそのまま活かした取手やパーツが、静かな緊張感を添える。
無骨で、渋く、そして不器用なほど誠実な仕上がり。

上段には日常使いの器たちを。
下段の広いスペースには、調味料や保存瓶、道具箱すらも難なく収められる。
ただ“しまう”のではなく、暮らしの延長線に“静けさ”を置くような収納体験。

本体から細部の鉄パーツに至るまで、
全て一つひとつ、職人の手作業で作り込まれたもの。
だからこそ、表面には均一ではない温度が宿り、素材そのものの鼓動が感じられる。

木は使い込むごとに味わい深く、
鉄は程よく錆びていく。
それは劣化ではなく、“経年”というカルチャーのひとつ。

それは、空間を飾るためではなく、“深める”ための器。
INDUSTRIALBRANCHが提案する、
暮らしと共に渋みを育てるための、静かな道具です。