フランスのデザイナーであり建築家、そしてエンジニアでもあったジャン・プルーヴェは、1950年に Maison Tropicale のために「EM テーブル」をデザインしました。彼の構造哲学に基づきデザインされたこのテーブルは、細部にわたりその哲学が貫かれています。傾斜のついた脚は天板の下に沿ったバーと連結し、天板にかかる重さを床へ逃がせる構造になっています。これは、一般的に建物のような構造体でしか見られないような仕組みです。ものづくりにおいて構造に重きをおく、プルーヴェの構造哲学が感じられる美しいテーブルです。