HOMESTEAD HUTCH SH-052

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優しさと無骨の、ちょうどいい交差点。

どこか懐かしく、でも新しい。サハラガラスの柔らかな揺らぎと、鉄の格子が交わる瞬間、このカップボードに“物語”が宿る。

ナチュラルな木味と、黒皮鉄の荒々しい素地。
一見相反する素材が、ここでは互いの魅力を引き立て合うパートナーとして共存している。

くたびれた観音扉の奥には、たっぷりと余裕ある収納。スライド棚には炊飯器を、カウンターには家電やお気に入りのツールを並べて、
“生活感”さえスタイリングできる、スタンダードでいて芯のある設計。

扉の開閉ギミックにもさりげないひねりを。
これはただの収納ではなく、暮らしの中に“リズム”を生む装置。

細部の鉄パーツや取手も、すべて手仕事で仕上げられている。
だからこそ、触れた瞬間に機械では出せない温度と緊張感が伝わる。

時間とともにくすみ、深みを増す木。
渋みを帯びていく鉄。
それぞれが“変化していく自分の空間”にそっと寄り添う。

郊外の静けさと、都市のざらつきを同時に抱えた、
“思想としての収納家具”。

INDUSTRIALBRANCHがつくるのは、
物を仕舞うためではなく、空間の奥に“生き方”を置くための道具。