CHESS LOW TB-062

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MESH TABLE｜カルチャーの滲む一台

古民家カフェの静けさ。
BARの低い照明と煙の匂い。
このテーブルには、そんな“空間の記憶”が詰め込まれている。

黒皮鉄の脚は、擦りっぱなしのまま。
無骨な溶接跡も、ハードな金網メッシュも、すべてが“不均質の美を物語る。
中段には、雑誌やティッシュを無造作に放り込める余白。
乱雑ですら“様”になるのは、カルチャーを知ってる家具の証拠。

天板には、無垢の檜をラフに張り合わせて。
一枚一枚の表情が違うその天板は、均一化された日常にノイズを差し込むような渋さを纏っている。色むら、ゆらぎ、乾いた手触り。工業製品には出せない“手の体温”が残る仕上がり。

構造はすべて一から手仕事。くすんだ鉄を炙り、研ぐ工程を積み重ねた一点モノの佇まい。そこに刻まれた真鍮製のシリアルプレートは、時間と共に酸化し、使い手と共に育っていく。

ミッドセンチュリーの空気感とも抜群の相性。
アトリエの片隅や、スピーカーの横、
レコードの山と共に置いてほしい。

INDUSTRIALBRANCHが作るのは、整った生活ではなく、
不揃いで、熱があって、渋く滲む“生き方の景色”。